蓄尿バッグ使用者の方へ 3つの 解決法+アルファー
その1: ミルキング
その2: サイフォン化
その3: DIB キャップ
+アルファー:持続流出システム回路
【その1 】
セルフor看護・介護マネージメント
位置エネルギーと振動を加えてのミルキング
採尿チューブを下図AからBのように一方向の勾配を造る。尿塞栓より体側のチューブを上に高くし、流れ落ちやすくする。しかし、閉鎖式の蓄尿回路ではそれだけでは流れ落ちないので、チューブを指ではじいたり、振ったりして、物理的刺激を加えて、少しずつ尿塞栓を下に流して蓄尿バッグまで落とし込みます。
※ ミルキングについて、さらに詳しい解説、注意点
【その2 】
既存の閉鎖式蓄尿バッグ回路でもサイフォン化し、
持続流出、完全排尿させる方法(上図C参照)
■ 前提条件
1)蓄尿バッグを空にしておく
2)血その他尿以外のモノでチューブが詰まっていないか、急に折れ曲がっていないか確認
3)サィフオン化させるためには、膀胱内に蓄尿バッグまでのチューブの内腔量以上の尿量が必要。
■ 実際のサィフオン化手順
膀胱留置(フォーリー)カテーテルと蓄尿バッグ装着者は、危なくないように、ベッドに立ち上がるあるいは、立ち膝などして、膀胱と蓄尿バッグの高低差を出来るだけ大きくする。
それだけで、サィフオン化したら幸いです。
しかし、密閉形の従来の密閉型蓄尿バッグ回路では、それだけでは、サィフオン化しない場合、その状態で、更に腹圧かけてチューブ内に尿を満たし、膀胱内圧をじわーと上げて行き、膀胱から途中の高低差を乗り越え、チューブ内を尿で満たしながら、尿を流出させ続けられる必要最小限の圧をキープ(保持)する。
尿がチューブ内を満たし、一度蓄尿バッグに流れると、あとは腹圧を掛けなくても膀胱の位置(位置エネルギー)を維持しているだけで、膀胱内に溜まった尿は、サィフオンの原理により、膀胱内の尿は、蓄尿バックにすべて流出する。
サイフォンの原理を理解し、転倒したり落下したりしない様に、危なくないように、自己責任でご活用下さい。
【その3】
DIBキャップの使用
ある程度体の自由が利き、自分で排尿操作ができる方には、URO DIB TM DIBキャップがお勧め
膀胱留置(フォーリー)カテーテルの外側尖端に付けるキャップで、磁石によって密閉されるため漏れない。排尿したくなったら、自分で片手で開閉が簡単に出来ます。蓄尿バッグ回路は不用になります。立ってトイレに行けるのであれば、術後もこれで十分。
問合せは ディヴインターナショナル TEL 03-5684-5684
実際の応用例
出来るだけ膀胱留置カテーテルから採尿チューブを短くして、その尖端にDIBキャップを取り付けて、尿意があったとき、あるいは時間毎にキャップを開けて排尿する。